幼いの頃 週末になるとよく

河川敷の牧場に連れて行ってもらった

フィードロットには十数頭の馬が飼育してあり

小さい身体から見上げると

そこにある大きな優しい目

その景色を今でも良く覚えている。

実家は地元の精肉店を営み

ショウウインドウの隅には

瓶に詰められた馬油が置いてある

祖父が作ったものだ

よく学校から帰ると手伝いをした

鍋に温められた油を

ゆっくりと丁寧に冷やしながら

一つ一つ瓶に詰めていく

当時は火傷や傷などに良いと

地元では評判だった

まだ当時は馬油が何なのか、何で祖父の馬油が

周りから愛されるのかなどは考えたこともなかった

ただあの優しい手だけはよく覚えている

思い返せば馬油に関わるきっかけとなったのはこの頃

When I was young, I was taken to a riverside ranch

often on weekends

There are a dozen horses in the feed lot.

When I look up from my little body,

There are big gentle eyes there.

I still remember the scenery well.

CANADA

馬と真剣に向き合う事となったのは22歳

カナダアルバータ州

カルガリーからバスで3時間ほど

揺られた所にその牧場はある

地平線まで広がる大地には

自由に走り回る馬の姿がある

頭数は90,000頭

当時(おそらく今でも)

世界で最も大きい

馬の牧場と工場

ここが第2の故郷

馬の品種、生態系や病気

出産から成長、飼育

屠殺、精肉、輸出に至るまで

全てはここで学んだ